恥ずかしいからブログで上司である俺から君へ伝える!

上司の小言や武勇伝なんて誰も聞いてくれないから、ブログで書いていきます。

小林くんへ その8 〜失敗なんてない。全ては経験だ。〜

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小林くん

 

よく君は「失敗した!」とか「ダメだー!」とか言ってるよね。前にも言ったけど、「失敗なんてなくて、全ては経験だよ」という私の言葉をもう少し詳しく伝えよう。

 

まず小林くんの場合、失敗とは何をもって失敗と決めているのかな?商談がうまくいかなくて受注ができなかったこと?それともこの会社に入ったこと自体失敗?それともこの時代に生まれてきたことが失敗?

 

そう、失敗って言っても「定義」をきちんとしないといけない。さすがにこの時代に生まれてきたことが失敗って言われちゃうと、どうしようもないよね、それはさすがにみんな諦める、というか失敗とは言わないよね。

 

仮に「失敗」を辞書的な意味で調べると「やり方がまずくて目的を達せられなかったこと」という意味らしい。つまり、本来の目的を達成できなかったら「失敗」と言うわけだ。だから、1ヶ月という期間の中で営業の目標数字があって、それが達成できなかったから「失敗」というのは言葉的には正しいね。私も部署を預かる身としてはもちろん失敗して欲しくないし、達成して欲しいと思う。

 

でもね、このブログは基本的に「たかだか1ヶ月程度の営業数字ごときで成功だ、失敗だなんて言う気はゼロ」だから、あんまり「失敗」という言葉は使わないほうがいい。もちろん、「反省」は大事だと思う。でも「失敗でした」って言い切った瞬間に

「(小林くん自体が)思考停止」になっているのが怖いんだ。これは一番よくない。

 

そして、はっきり言ってしまうと、小林くんには(もちろん他のみんなもだけど)、もっと大きな視点で物事を見て欲しい。目的が達成できなかった、というのは短期的にはあるかもしれないが、本来であれば、人が生きているということは

 

「幸せな人生を生きること」

 

が目的のはずだ。少なくとも私はそう思っている。この幸せな人生というのは非常に定義が難しいし、人それぞれ答えがあると思う。でも、おそらく全ての人が最終的にはここを目指して生きているのだと思う。

 

ただ言えることは、「幸せな人生」というのは私は「死ぬときに初めてわかること」だと思っている。「幸せ」って今わかるものではなくて、過去を振り返って感じるものなのかなと私は考えている。

 

今、この瞬間は「必死で生きている」から「幸せ」を感じにくいかもしれないし、未来のことなんてわからないし、やっぱり過去のことを思い出して「あの時は幸せだった」ってみんな言うでしょ。これは今が不幸だから、というわけでもなくて、今は「幸せ」に浸る時間がないってことなんだと私は思っている。

 

さて、話がそれたけど、この「幸せな人生を生きること」が目的とするならば、そして、この目的が達成される時が「死ぬ時」だとするならば、私たちは「道半ば」なんだよ。つまり、「失敗」という定義に当てはまらないんだ。なぜなら「目的が達成されていない」というか「目的に向かっている途中」だから。

 

この感覚はずっと忘れないで欲しい。私ももちろんそうだ。どんなに嫌なことがあっても、どんなに不幸なことがあっても、「希望」は必ずあって、「失敗」ではなくて、それは「経験」なんだ。そして、その「経験」は、「幸せな人生を生きる」ためのスパイスだ、と認識したほうがいい。

 

その大前提の話があって、特に小林くんの場合、割と「失敗をしたがらない」気質だよね。失敗したら、とか、もしうまくいかなかったらどうしよう?って割と「安全な方法」を取りがちだよね。それはそれでいいと思う。でもね、どうしてもその安全な方法がない時もある。それは銀行預金と同じ考え方。

 

つまり、銀行に100万円を預けておいたとする。これが一番「100万円がなくならない方法」かもしれない。でも、確実に「100万円が100万円のまま」あるだけだ。もしこれで世界の経済が変わったとして、「日本円が弱くなったら?」という事を考えてもよいかもしれない。つまり、昨日まで130円で買う事ができたコーラが明日から500円になったらどうする?前提が狂うよね?でも世界ではそういう事が実際に起きている。経済の話はまた今度するとして、私が言いたいのは「常に安全ということは決してない」ということだ。

 

かといって、ギャンブル的な事をしなさい、というわけじゃない。そうではなくて、「バランス」の問題。常に失敗を恐れて何もしない、というのは成長もしないし、何も達成しない。つまり、そもそも失敗をしようともしないということは、目的がないので失敗にはならないよね。それだと人生に彩りがなくなる。

 

バランスをとりながら、というのが重要だけど、「失敗を恐れず」挑戦するという事は非常に重要だ。そして、失敗したとしてもさっき言った通り、長い人生の中ではその失敗も「経験」になるから、踏み出す勇気を持っていたほうがいい。

 

大丈夫、いきなり会社を辞めて無一文になって会社を作れ、なんて誰も言っていない。毎日のちょっとした事でいい。例えば、電話のやり方を変えてみる、営業手法を少し変えてみる、勉強会に行ってみる、色々と変化をつける事はできると思う。

 

または私がこの前募集した、「時間外勉強会」の幹事をやってもいいと思う。君は自分には何も取り柄がないから、と言っていたけど、取り柄は作るものだよ。やりながら作ればいい。最初は恥ずかしいかもしれない。でも1年やればそんなものは消える。

 

最後にチャップリンの言葉を送ろう。

 

Life can be wonderful if you're not afraid of it. 

All it takes is courage, imagination・・・・and a little dough.

 

人生はあなたが恐れない限り素晴らしいものだ。

人生に必要なものは、「勇気」と「想像力」と、、、少しばかりのお金だけだ。

 

素晴らしい言葉じゃないか。まさに人生を味わいつくした人のWisdom(英智)だと思う。私も全くそう思う。

 

今日もお疲れ様。