恥ずかしいからブログで上司である俺から君へ伝える!

上司の小言や武勇伝なんて誰も聞いてくれないから、ブログで書いていきます。

小林くんへ その6  〜男女差別は本当にダサくて時代遅れだ〜

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小林くん

 

この前、私は怒ったよね、「それは差別的発言だ」ということで。私はこういうことは結構うるさくて、というか、聞いてて嫌なんだ。女性スタッフに対して

 

「女の人はいいっすよねー、結婚したら楽できるから。良い旦那さえ見つければいいんだから」

 

っていうのは、基本的に女性に対して「上から目線」だから。君も家族がいるよね?奥さんと子供がいるよね?君の奥さんがこれを聞いたら多分ガチギレされると思うよ。まぁ冗談で言ったんだろうと思うけど。

 

私自身は色々と海外に行って馬鹿にされたり、地元の関西でも差別的な言葉を使う人が多かったりと結構こういうのは敏感なんだ。嫌な思いをしたことが多かったからね。特に小林くんみたいに都会にいる人は、あまりそういう経験をしたことがないかもしれないけど、人間一番嫌なのは「差別される」ことだと私は思っている。

 

男女の話で確かに「違い」はある。それは日本人と外国人でも「違い」がある。健常者と障害者でも「違い」がある。それは差別ではなくただの「違い」だ。そしてその「違い」をきちんと認識した上でお互いで理解し合うのが「コミュニケーション」なんだ。

 

小林くん的には自虐的な感じで言ったのかもしれないけど、

「男がいないと女の人は何もできないよね?」

って「(言葉を)受け取る側」には聞こえているかもしれない。

 

いいかい?イジメもそうだし、差別もそうだけど、「加害者」はほとんど気づいていないんだ、そもそも「加害」したことすら忘れている。でもね、「被害者」はいつまでも心の澱のようにずっと残るんだよ。だから私は嫌いなんだ。

 

ちょっとしたことかもしれないし、口が滑ったのかもしれない。でもそれは逆を言うと「(小林くんの)本音」が出たとも言える。ほとんどの人が無意識に人を傷つける。これは私も全く同じだ。でもすごく気をつけていることでもある。特に私みたいに会社の上司という立ち位置にいる場合は余計にそうだ。最近はセクハラ、パワハラモラハラなど色々とハラスメントがあってやりにくい、という意見があるけど、私はそう思っていない。逆だ。どちらかといったら、ようやく「大人」な社会になってきたのかなと思う。

 

もしパワハラやセクハラでしかコミュニケーションが取れないような人だったらすぐに組織から去った方が良いと思う。時代遅れだ。小林くんにはそうなってほしくない。すぐに相手にマウントを取るような人になってほしくない。組織にいると否が応でも私みたいな上司や先輩がいる。確かに立場上、上から目線で話すことがあると思う。だからその上下関係が染みついているかもしれない。でもね、本来はフラットなはずなんだ、人間関係なんて。社長が一番えらい?そんなことはない。新卒が一番下?そんなことはない。あくまで会社という組織の中で社長という役割を担っているだけであって、人間的優劣なんてつけるべきじゃない。事実、この会社の社長は仕事面では非常にすごい人だと思うけど、人間的には別に普通の人だ。そこを勘違いしちゃいけない。ましてや出世したらいきなり偉そうになる人間がいるけど、君は軽蔑するだろ、そういう人は。

 

自然とそういう上下関係を意識してしまうからよくなくて、基本的はフラットであるべき。それは男女間でもそうだし、人種でも肌の色でも同じ。ただ違うというだけ。そしてその違いの中に色々とあるだけだ。

 

これは仕事以上に大事な話だ。

 

これから小林くんが生きていく中で、知らず知らずのうちに人を傷つけたり、態度が横柄になったりするかもしれない。その時にびっくりするくらいわかりやすいのは「人が離れていく」ことだ。これは本当に早い。「上司は部下のことがわかるのに3年かかるが、部下は上司を3日で見破る」という言葉がある。私はそれは正しいと思う。それくらい部下は上司を見る目があると思っている。小林くんも私のことをどう思っているかわからないけど、私が部下だった時はやっぱり上司はすぐに理解した気がする。

 

やっぱり嫌な人だと尊敬もできないし、一緒に仕事したいと思わないからテンションが上がらないよね。なので、本当に気をつけたほうが良い。日頃の発言から考え方まで意識しておかないとついつい出てしまうからね。

 

改めて言うよ。

 

差別的な発言はダサいし時代遅れだし、罪だ。それは発言者の「想像力」の問題だ。これからの時代、差別的な発言をする人はおそらく抹殺されると思う。それこそコンプライアンスというやつだ。それが窮屈とか、そういう問題じゃない。窮屈だと思っている時点でその人には「想像力」が足りないということ。「想像力」とは「相手のことをきちんと考えて話をして良いコミュニケーションを取る」ということだ。これがコミュニケーション能力が高いということだ。

 

だから私もかなり気をつけている。これは小林くんに限った話ではないし、女性だって同じ。男だから、とかそういうのは正直ダサいし言い訳でしかない。

 

お互い気をつけよう。

 

今日もお疲れ様。