恥ずかしいからブログで上司である俺から君へ伝える!

上司の小言や武勇伝なんて誰も聞いてくれないから、ブログで書いていきます。

小林くんへ その3 〜やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、 ほめてやらねば、人は動かじ。〜

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小林くん

 

そういえば、君の後輩が入ってきたね。いつも相談に乗ってあげたり、同行してあげたり、本当に素晴らしい。君の優しさはきっと後輩くんにも伝わっていると思うよ。

 

ただ最近悩んでいるよね。その悩みは私にとっては正直嬉しい。それは君が成長しているということであると同時に少しでも私の悩みも理解してくれているのかなと思うからだ。

 

この前、私に聞いてきたよね。

「彼がうまく動いてくれないんです」って。

全く同じことを私は君にも思っているけど、それは言わないことにしよう。

 

そんな君に私が大事にしている言葉を贈ろう。私もまだまだできていないと反省しっぱなしだけど、今の君にも少しは理解してくれるかもしれない。

この言葉はあまりにも有名な言葉だけど、本当に理解している人は少ないかもしれないね。

 

その言葉とは

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ

という山本五十六の言葉だ。山本五十六という人は知っているかな?新潟出身の日本海連合艦隊司令長官という、いわば日本海軍のトップだった人の言葉だ。

 

ただ、この言葉には続きがある。

話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず

 

という言葉が後に続く。

 

そう、今、小林くんはあの後輩くんに「言って聞かせて」と「させてみせ」はやっていると思う。そして「話し合い」と「耳を傾け」もやっていると思う。

 

でもね、順番がある。

 

それはまず小林くん自身が「やってみせ」ないといけない。私が小林くんと同行した時によく勝手に商談を私が進めているよね。これは「やってみせ」ていることだと思っている。それで小林くんに「まずは私のやり方を見せる」ことを意識させているからだ。

 

その上で、「言って聞かせ」、「させてみせ」、そして「褒めている」つもりだけど、褒めている部分は少ないね、これは申し訳ない。私も改めてこうやって文章を書いていて「できていない」と反省しきりだ。

 

小林くんもこの「やってみせ」ることと「褒めてやる」部分はぜひ意識して欲しい。そして、「話し合い」と「耳を傾け」もできているから、次は「承認し」、「任せてやる」ことを意識すれば良いんじゃないかな。

 

私も小林くんに対しては、「褒めて」いる部分は少ない(すまん!)けど、「承認し」「任せてやる」ということはある程度しているつもりだ。小林くんが私に「彼がうまく動いてくれない」という想いを抱くということは「承認」していないんだと思う。

 

そして最後の文章である「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば」という点。これは私も小林くんに対してまだまだできていないね。まだガミガミ怒っているからね。改めて反省だよ。

 

でも小林くんも後輩くんに対して、「信頼」してあげてほしい。もちろん、仕事に関しては後輩くんはまだまだかもしれない。それは少しだけ早く入社した君のほうが動きは良いけど、それはあくまで時間の話。後輩くんの人間性とは関係ない話だ。

 

だから「信頼」してあげてほしい。そして、「君はそのままでいいんだよ」という「安心」を与えてあげて欲しい。入社したばかりだから後輩くんも不安でいっぱいだと思う。まずはきちんと後輩くんを小林くんが「承認」してあげて、「信頼」してあげてほしい。

 

でもね、仕事に関しては「信用」はしちゃいけない。まだまだ仕事はおぼつかないだろうから、それは後輩くんもわかっている。でもまずは「後輩くんの居場所」をきちんと認めてあげることが重要だと思う。

 

私もまだまだできていないし、こんなことを私に言われたくないかもしれないけど、少なくとも私は小林くんのことを認めているし、信頼をしている。仕事はまだ信用しきれていないかもしれないけどね。

 

そうやって、少しずつ後輩くんを褒めて伸ばしてあげると小林くん自身ももっと成長できると思うし、小林くんも自信が付いてくると思うよ。

 

でも、単純に小林くんからそういう話が出てくるのは嬉しいよ。非常に嬉しい。人は誰だって「認められたら嬉しい」という承認欲求があるからね。少なくとも私に対してそういう相談をしてくれたということは、私の存在価値があったんだ、と私が嬉しいからね。ぜひいろんな人に相談をして欲しい。そう思っている同僚や先輩は多いからね。聞いてしまったほうが早い時もあるしね。

 

いつか小林くんが人の上に立つ時、この言葉が役に立つことを祈っています。口頭ではうまく言い切れなかったけど、私が伝えたかったのは、こういうことです。

 

わかりにくい上司で申し訳ない。普段は不愛想であまり喋らないから(他のスタッフの手前もある)、小林くんにも申し訳ないなと思っています。

 

でもそうやって後輩くんを大事に思って、なんとか一緒に頑張ろうとしている小林くんの姿は他のスタッフにも良い影響があるから、ぜひどんどん言ってあげて欲しいです。それを遮るようなことは私はしないので、ぜひ思った通り動いてください。

 

それでは、また思いついたら書きます。

今日もお疲れ様。