小林くんへ その2 〜有給休暇に理由はいらない〜

小林くん

この前、一生懸命悩んでいたね、休みが欲しいって。そういえば君も入社してもう半年経ったんだから、有給休暇が使えるはずだね。だったらそれを使えば良い。そこは遠慮しなくて良い。私もそういう空気を出したくないし、有給休暇は「権利」だ。君はきちんと半年間この会社に働いたという「義務」を果たしているのだから、「権利」をきちんと持っている。

だから言っておく

「有給休暇に理由はいらない」

別に「私用」と言ってくれれば良い。確かに私も「どこに行くの？」とか同僚に「休みを使って何するんですか？」って聞いてたね。これは「好奇心」であって、そこに君は一生懸命答える必要はないよ。意外と小林くんは真面目だから、それに答えようとしていたね。でもね、あの時は言わなかったけど、正直、小林くんがどこに行こうが、そこまで誰も興味はないよ。羨ましいとかそういう妬みみたいなのはあるだろうけど、心配しなくて良い。

もしかすると、そうやってイジられるのがいやで、またいちいち質問に答えないといけないっていう想いがあるのかもしれない。それも無視したら良い。そこは私の方が配慮が足りなかったと反省している。

どうしたって、みんなが一生懸命働いていたり、また数字が足りないってなって、必死でやっている時に自分だけ休みます、というのは確かに言いにくい事かもしれない。その気持ちは非常によくわかる。私も他のスタッフでも有休を使わずに働きまくっているのがいるのは確か。

でもね、それはその人の価値観であって、小林くんがそれに合わせる必要はない。もちろん一生懸命働いて、少しでも上を目指して、休みなんていりません！って言うなら別に止めはしないけど、少なくとも半年ぶっ通しで働いていて、少し平日に休みを、、、っていうのはすごく自然だと思う。言いにくいのは確かだろうけど、それをなんとかするのが上司の仕事だろうし、逆に他のスタッフが有休で休んでもみんなでカバーするのがチームなんだから、他のスタッフが気持ちよく休めるために、小林くんは遠慮せずに休むべきなんだよ。小林くんが気持ちよく休む事で、また次の人が俺も休みます！とか私も休みます！って順番に有休を使ってリフレッシュして、また頑張ってくれるんだったら、上司としてはそっちのほうが全然ありがたいからね。

前職でどういう感じで働いていたのかはわからないけど、少なくともこの会社ではそういう遠慮はしないで欲しい。もちろん、できないことはできないって私も正直に言う。そして、高熱や緊急性の高い怪我などで即日休むっていう場合以外では、ある程度有休も計画的にしてほしいというのが本音かな。

例えば、めちゃくちゃ忙しい時期に明日から北海道に3泊4日で行ってきます！って前日にいきなり言われちゃうと、さすがに凹む（笑）

おそらく、その北海道旅行も事前に計画をしているはずだから、せめて1か月前とかに言って欲しい。来月北海道に行くのでこの3日間は有休使いますねって感じで。そうすると私も先の話だから対応ができる。

おっと、有休に理由はいらないと言う話だから、別に北海道とかも言わなくて良いよ。それが傷心旅行かもしれないし、もしかしたらとっても人には言いにくい内容かもしれないしね。だから、その時には「そこは聞かないでください、てへ。」的な感じで言ってくれればいいよ、突っ込まれたくない場合はね。

あと、くれぐれも理由を言ってくれる時に「嘘の葬式とか嘘の結婚式」とかはやめてね。私も気を使うほうなので、根掘り葉掘り聞いてしまうかもしれないので。

だから、やっぱり「有給休暇の申請に理由はいらない」でいいや。そのほうがお互いスッキリするし、もし「言いたくてたまらないくらいの楽しいイベント」だったら言ってくれたらいい。それはあくまで私が聞くのではなく、小林くん発信だね、その時は。

だから、有給休暇申請ごときで悩んでも仕方無いからね。それはさっきも言った通り「権利」だから、きちんと「権利」を使ってください。もし私の部署を離れて、違う部署に行った時に同じ事を言われたら、きちんと言うんだよ。理由はいらない、と。それと私の名前を出してもいいから。

それで評価を落とすような人（多分、そんな人は社内にいないと思うけど）だったら、部署異動を本当に言った方がいい。私に言ってもいい。それは先ほども言った通り「権利」だから、その権利を侵害しているという話だからね。自信を持って言ってください。

そして、私がテンパって「なに、有休なんか取ってんだよ！」って言い出したら、コソッと教えて欲しい。もしくは誰かに言って欲しい。パワハラでもなんでも言って欲しい。それは明らかに私が間違っているからね。

だから、堂々と有給休暇は取ってください。

そして、有給休暇申請に理由は書く必要はないからね。

それよりも仕事で悩んで、仕事で成長しよう。そっちに頭を使おう。そのためにきちんと休みを取って頭をリフレッシュさせてから、また一緒に頑張ろう。

少しでも届いていれば嬉しいです。